先日、東野圭吾さん原作の「祈りの幕が下りる時」の映画を観ました。
その後、改めてドラマのDVDを借りて「新参者」を観ています。
映画はBlu-ray、ドラマはDVDになりますが・・・
映画は、イオンシネマのULTILA(ウルティラ)というIMAXのような大画面と立体音響を売りにした設備でみました。
映画の演出だと思いますが、最初のキンキンとした音響でこのままいくのか・・・と不安になりましたが、ほんの最初だけだったので特に気になりませんん。
さて、「祈りの幕が下りる時」をみてから、改めて阿部寛さん主演の加賀恭一郎シリーズをみ始めました。
Blu-ray(ブルーレイ)では、発売されていないためDVDになります。
家のテレビでみたり、時間に余裕がある時はプロジェクターでみたり両方使っています。
DVDでも、今のBDレコーダーやBDプレーヤーなら、アップコンバートされるため、それ程あらは目立ちません。
解像感や輝度差は、映像体験への、のめりこみ度合に影響はします・・・
解像感の差は、映像のなまなましさというか、臨場感には影響するとは思いますので、できるだけBDでみたいとは思っていますが。
4K UHDになると、その精細な画像とHDRによる輝度差から、2Dが浮き上がって見えるほどです。
人形町・水天宮・小伝馬町という舞台
話がそれました。特に人情ものというか、人の心の機微をみるようなドラマのため、特に気にせずのめりこむことができました。
背景の景色がより精細だと、映像体験としてはもっと楽しめるという思いはありますが。
新参者の舞台は、人形町界隈になります。私もなじみのある場所なので、親近感を覚えた部分もあります。
ドラマに出てくるたい焼き屋。モデルとなったのは「柳家」さんだと思います。何度もよったことがあります。ただ、やはり行列ができているので、行列具合で並んだり並ばなかったりしていました。
実際のドラマのたい焼き屋さんは、セットです。周りの風景を見れば、あのようなたい焼き屋がないことがわかりますので。
葛飾柴又でもなく、浅草でもなく、人形町界隈。下町は下町ですけど、微妙に渋い選択だなと思ったものです。
祈りの幕が下りる時に出てくる明治座のある浜町。そこまで、程々の距離感はあるんですよね。一方、大都会の日本橋や三越前。隣り駅エリアなんですが、近さを感じなかったり・・・。
水天宮駅と人形町駅は同じようなものですが、水天宮駅にあるロイヤルパークホテルやT-CATこと東京シティエアターミナルが出てこなかったりしてますが。
結構、浅草や柴又のように下町どっぷりではないのが人形町界隈です。
丹念に、可能性を消して真実に近づく捜査
ドラマとしては、一つの殺人事件で連続ドラマが構成されています。
一人の女性の死をめぐって、その女性が人形町でどういった生活をしていたのかを毎回の捜査で追っていく。
毎回、一つ一つ疑念点が登場して、そこに登場する人々の生活や事情が絡んできます。「人は嘘をつく・・・」というナレーターというか、言葉が毎回出てきます。
この辺り、別に捜査はしませんが、今の仕事をしていると人間というものに対して考える面があります。丹念に追う加賀刑事に感心させられます。
人情者というより、そうした数多くの選択肢の一つ一つを消していく地味な作業の構成という点で興味をもった点も今回ありました。
登場人物には、登場機会の多い少ないはありますが、それぞれに何らかの役割を負っています。
ある意味、一話完結でみやすい面はあるのですが、一つの事件について全部の回で追っていきます。全部みないと、全容がわからない面はあります。
私は逆のパターンですが、こちらのドラマを見てから映画を観に行くと、またエンディングロールの人形町の日常風景などが新鮮にみることができると思います。