*過去記事を編集していますので、時期は合っていません。
2017年9月20日に、楽天カードがポイント獲得に関してのお知らせを出しました。
結論としては、ポイントを得たい、われわれからみると、いわゆる改悪です。
下記は個人の見解も含まれます。また、2017年9月現在の情報となります。
nanaco(ナナコ)とモバイルSuicaチャージ時のポイント付与がなくなる
*私自身は、カードを比較検討したうえで楽天と並ぶネット企業である「Yahoo! JAPANカード」の方を保有していますが、楽天カードは持っていません。
年会費無料【YJカード】2017年10月31日の利用をもって、下記の電子マネーチャージに対するポイント付与がなくなるようです。(公式サイトより一部抜粋)
- nanacoクレジットチャージ
- モバイルSuica(※2)
- モバイルSuica年会費
- モバイルSuica(Apple)(※3)
- スマートICOCA(※4)
*最近では少なくなりましたが、10月31日にチャージしたつもりでも、カード締め日などで売上データがずれこむことがあります。11月5日に売上情報が届いていないものは、10月末までにチャージしても対象外とのことですので、ギリギリに目いっぱいチャージしようとする方はご注意ください。
モバイルSUICAを楽天カードで利用していた人は少なめでは?
モバイルSUICAに関しては、比較的影響が少ないのではないかと思います。もちろん当事者の方にとりましては大きな影響だと思いますが。
なぜなら、モバイルSUICAはVIEWカード以外だと利用料として「年会費1,000円」が発生するためです。1,000円の年会費を収支トントンとするためには、1%の還元率だとして10万円になります。
SUICA(スイカ)は、2万円がチャージの上限になりますので、高額品などには基本的には使わない場合が多くなります。(スイカを使い切った後、他の支払い手段との併用はできますが)
SUICAでポイントを獲得したいという賢い方なら、おそらくSUICAチャージで1.5%の還元率となり、またモバイルSUICAチャージの年会費が今のところかからない「ビックカメラSuicaカード」(BIC CAMERA SUICA CARD)を選択している可能性が高いと思います。
*Apple Pay(アップルペイ)だと、SUICA利用に伴う年会費かからないとの話もありますが、iPhone7以降が主な対象となりますので、全体としては使えていた方は多くないような気もします。
nanaco(ナナコ)のメリットは税金支払い
これは、私がヤフージャパンカードJCBを持っている理由でもありますが、nanacoのメリットは何といっても、本来ポイントがつかないはずの税金の支払いにポイントをつけられることです。
楽天カードで、nanacoチャージに対してのポイントがつかなくなったことは影響が出ると思います。
楽天カードの改悪の話からそれますが、次のカードを検討するうえで改めて、ナナコのメリットに触れておきます。
20万円の税金をnanacoで払うことで、2,000円のポイントが付く
クレジットカードでは税金を支払えるもの、支払える地域もありますが、まだカード払いができないものも多いはずです。
ただし、例外があります。
それが、クレジットカードで電子マネーのnanacoにチャージをして、その電子マネーのnanacoで税金を払う方法です。
セブンイレブンでは払込取扱票のnanaco払いが可能
セブンイレブンへ払込取扱票をもっていって、その支払い手段としてnanacoを使うことが可能です。
通常の商品の場合、nanacoで支払うことによりnanacoポイントが付くのですが、この払込伝票での支払いに関してはnanacoポイント自体はつきません。
しかし、電子マネーnanacoにクレジットカードでチャージしたことに対して、クレジットカードのポイントが付与されるカードがあります。
その例が、Yahoo! JAPANカードのJCBになりますし、楽天カードJCBでした。
楽天カードでのnanacoチャージで、これまで1%のポイントが付きました。
SUICAの上限チャージ額2万円に対して、nanacoの上限チャージ額は5万円です。
例えば固定資産税。理論上、税金の額を20万円とします。
年間一括払いですと、5万円を超えてしまいます。
*うまくレジの機械を活用することで複数チャージのようにすることはできますが、正直個人的には面倒だと思ってしまいますので、そちらのやり方は割愛します。
固定資産税の場合は、年間一括払いと、年4回の分割払いなどが選べると思います。
1年かかりますが、5万円を4回分割の方での支払いを選んだとします。
そうすると上限いっぱいまでチャージしてあるnanacoを活用することができます。
- 5万円 × 還元率1% = 500円
- 500円 × 年4回 = 2,000円
クレジットカードでナナコチャージするだけですから、特に面倒なことはありません。それでいて、2,000円分のポイントがもらえます。銀行預金の金利と比べれば大きいですよね。
nanacoチャージができないことで楽天カードのメリットは低下へ
イメージになるかも知れませんが、電子マネー、特に東日本でもっとも普及している電子マネーはSUICA(PASMOも同じ)ではないでしょうか?
そして、次にnanaco。特にセブンイレブン、イトーヨーカドー、デニーズ、アカチャンホンポなどを使う方からすると、nanacoは使える電子マネーです。
他にない特色の、税金払いに対してポイントをGETできるメリットが、薄れるのは残念ですね。
そうはいいましても、Edyをご利用の方、楽天のサービスをご利用の方にとっては、まだまだ価値はあると思います。また、空港ラウンジを多く利用する方にとっては楽天ゴールドカードもメリットはあります。
国内空港ラウンジ無料【楽天ゴールドカード】Edyは楽天子会社なので戦略的に安泰だとは思われます・・・
SUICA、nanacoのチャージに対するポイント付与はなくなりますが、Edy(エディ)に関しては特に話は出てきていません。
元々EdyはSONY(ソニー)の子会社が運営していたのですが、現在は楽天子会社になっています。楽天Edy株式会社という名称にもなっていますし。
これはある意味、自社のグループ圏で利益配分ができます。
Edyチャージにポイントを付与しても、そのEdyをお店で使えば、楽天Edyが手数料収入を得ることができます。
ゆえに、Edyチャージに関してはポイント付与がなくなる可能性は少ないと思います。
また、そう考えると、Edyをより普及させる戦略的な方策なのかもしれませんね。
楽天カードでナナコやスイカをチャージできて1%のポイント還元が付く・・・。
もちろん、ポイント付与に伴う資金流出もあるでしょうが、Edyの普及を自社カードがある意味阻害する形になっています。
なんとも言えませんが、個人の見解としてはEdyチャージへのポイント付与は継続されるものとみています。
今後、最強の電子マネーチャージカードはどれなのか?(サブカード?)
個人の見解はありますが、東日本で使える電子マネー、特に都市部ではSUICA(=PASMO)が最も使えると思っています。
ゆえに、年に一回使えば年会費無料になり、SUICAチャージに対して1.5%の還元率となる「ビックカメラSuicaカード」が一番だと思います。
ただ、nanacoでの税金を使いたい場合は、楽天カードの後釜としては、永年年会費無料でもあるYahoo! JAPANカードのJCBがおすすめです。