先日、東野圭吾さん原作の「祈りの幕が下りる時」の映画を観てから、今更なのですが改めて新参者シリーズを全部観なおしていました。
私のお気に入りのスペシャルドラマ「眠りの森」について書きます。
冒頭のバレエのすごさに目を見張る・・・
新参者シリーズは、何といっても阿部寛さんの主人公がピッタシはまります。
この「眠りの森」では、また別の阿部寛さんの代表作である「トリック」を思い出させる場面があります。
仲間由紀恵さんとの共演です。しかも、役名が山田・・・オマージュというのでしょうか。
注目は、石原さとみさんの演じるブラックスワンでした。
改めてみて、その回転がすごいこと!!
阿部寛さん演じる、加賀恭一郎が目を見張ったのもよくわかります。
ただし、この冒頭の場面に関しては、石原さとみさんが躍っているわけではなく、代役のバレエの本物の方が踊っているそうです。
ちなみに、石原さとみさんも過去にバレエ体験があったそうで、この役を演じるのに経験が役立ったというコメントがありました。
舞台は劇団の練習場がメインも、ニューヨークまで広がる
加賀恭一郎シリーズと言えば、日本橋人形町が、人情者シリーズと相まってピッタシきます。
ただし、眠りの森の時代構成は、加賀恭一郎が日本橋に赴任する前の話となります。
舞台の多くは、バレエ劇団の練習場がメインとなります。
ただし、事件を追う過程でニューヨークで主人公が捜査を行う場面が出てきます。
人気ドラマで、映画にもなった。その後のスペシャルドラマだったので、予算を使うことができたのでしょうか・・・。
人形町と加賀恭一郎ではなく、ニューヨークと加賀恭一郎。語呂は似ていますが、また印象と異なるイメージです。
石原さとみさんの熱演が光る
最初の力強いブラックスワンと、舞台を下りたときの弱弱しい姿。
このギャップが強く印象に残りました。
いい女優さんだなと、ドラマ放送当時も思ったものです。
丹念に事件を追いかける、加賀恭一郎との対比もまたドラマに軸をつくっている感じがあります。
「舞台」がテーマとなるドラマ。それは祈りの幕が下りる時にもつながる
最後の方の場面で、バレエの舞台が出てきます。
祈りの幕が下りる時も、舞台が関係しています。
ニューヨークやバレエが出てくる「眠りの森」を観た後に、日本国内と明治座が出てくる「祈りの幕が下りる時」をみることで、違った印象をもって世界観を楽しめる気がします。
加賀恭一郎シリーズの中では、個人的には一押しのストーリーです!